おはようございます。
先週からの続きです。精神科医の和田秀樹先生によれば、AIを活用して図々しく生きる術を身につければ、老後は楽に生きられると言います。確かにAI技術を利用した健康管理や介護支援、コミュニケーションツールが発達して、私たちの生活の質を向上させる手助けをしてくれています。高齢者や障害者にとって、できなかったことができるようになる、こうしたプラス体験が増えることは、長生きも悪くない、人生は楽しいと思えるきっかけになり、AIが人生の大きな価値を生むことに役立つという考え方です。
AIが人間の仕事を奪うという予測があります。2015年の野村総研とオックスフォード大の共同研究によれば、日本の労働人口の49%がAIやロボットで代替可能になると試算されています。確かにAIの得意とするパターン化できる職業は、急速に奪われてゆくでしょう。具体的にはレポートの作成やデータ入力、経理、銀行の窓口、倉庫作業などです。一方で、身体や精神に関わる仕事、創造力が必要とされる職業は、AIが代替するのは難しいと言われています。具体的には医師やインストラクター、美容師やカウンセラーなどです。
AIが代替する仕事が増える一方で、高齢者にとっては働きやすい環境が増えるという意見もあります。現状AIには難しいとされているのが「決断する、方針を決める」と言った能力です。決断力やリーダーシップ、思考力の点であれば、若者より経験豊富なベテランのほうが頼りになります。AIを活かしてより多くの情報を集めれば、さらに良い判断ができる可能性が高まります。モノづくりの場面においても、若者に比べて記憶力や体力などのハンデがあっても、感性の勝負となればハンデはありません。多くの経験をしてきた高齢者ほど、ありきたりでない独自の感性で活躍できるかも知れないのです。
働き続けることが元気の秘訣というデータがあります。長野県は平均寿命が全国トップクラスの長寿県として有名ですが、1975年以前は短命県として最下位のグループでした。なぜ平均寿命が一気に延びたのか、さまざまな生活改善要因がありますが、その中でも、高齢者就業率が男性41.6%、女性21.6%(2017年)と全国1位というのが大きく影響していると考えられます。さらに長野県は高齢者一人あたりの医療費が全国最低レベルと言いますから、年をとっても元気な人が多いということです。
私たちが関わるネットワークビジネスは、コミュニケーションという人間性が問われるスキルを必要とします。そこはAIには代替できない感性が求められます。ツールとしてAIを活用できれば、身体的ハンデを補いつつ、豊富な経験によって培われた感性を活かすことが出来ます。AI時代と言われるいまこそ、サステナを支えるネットワークビジネスが、高齢者にとっても健康と収入を両立できる仕事として相応しいのではと考えます。
今日も一日頑張って行きましょう。
よろしくお願いします。

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