NO.134 1月28日【火】=変わりゆく常識=

おはようございます。

昨日はフジテレビ経営陣による2回目の記者会見が、午後4時から始まり最終的に終了したのは、翌日の午前2時過ぎで10時間にもおよぶ長い記者会見となりました。冒頭部分は民放各社もこぞって中継で伝え、まるで年末の番組のように、どのチャンネルを回しても同じ中継映像という異例の事態ともなりました。会見のやリとりすべてを見たわけではありませんが、記者からのさまざまな質問に対しできるだけ丁寧に答えようとする姿勢が垣間見えたところは、前回の会見より大きな変化であったと感じました。しかしながら、長時間にわたり繰り返された質問によってはっきりしたことは、会見に参加した4名の経営者の方々も含め、フジテレビの経営陣の考える常識は、一般の人々の多数を占める常識とは大きな開きがあったこと、そしてそれは現在に至ってもまだ埋まっていない溝として現存していること、それが記者たち、スポンサー企業、そして視聴者の不信感、解決されない違和感として残った会見であったように思います。

しかしながら、常識という概念は一面で非常にあいまいな部分を含む言葉でもあります。今回のフジテレビの騒動では、その経営陣が考える常識と一般の人々の常識に大きな乖離があり、これが事態をさらに炎上させる契機になりましたが、顧みれば私たち一人ひとりの常識も、実は統一されたものは存在しないように思います。その人にはその人の常識があり、これが多数派を占めて多くの人が心地よい同意の感情を持てる概念、これがいわゆる常識と呼ばれるものとすれば、必ず少数ではあっても、これに相対する考えや概念を持つ人はいます。そしてその人たちの常識は、大多数から見れば非常識ということになるのかもしれません。

トランプ大統領はその就任演説で「常識の革命」を始めると宣言しました。The revolution of Common senseという言葉を使って、前政権であるバイデン政権のみならず、米国や世界の国々が長年かけて国際的な枠組みを形成して進めてきた、環境問題、エネルギー問題、人権問題、移民問題など、さまざまな取り組みを、ことごとく覆す政策や方針を大統領の権限を行使する大統領令として発布しています。トランプ氏を支持する人々にとっての利益を提供する施策や方針こそが、新しい常識であるとする、ある意味大胆ではありますが、非常に乱暴な思想とも見えます。多数のトランプ支持者が賛同する理念こそが、新しい常識であると言わんばかりの論理です。

しかし、常識(Common sense)という概念自体が実態としてはあいまいな概念であり、時代や背景、環境や思想が変われば、変化してゆく概念である側面があり、時として一部団体の常識が世間の非常識であるというケースも往々にして起きています。ある意味、常識という概念は生ものであり、常に鮮度が問われるものなのかもしれません。そして鮮度を失った常識は、時代に取り残され非常識となって、これにしがみつく者やアップデートを怠った者は、世間から非難される立場に陥るということなのだと思います。特に政治家であったり、企業や業界のトップといった地位にある人々は、常にこの常識のリスクに晒されている感覚を持たなければ、現在のような情報が氾濫する時代においては、生き残ってはゆけないということなのではないでしょうか。今一度常識という概念について、考える良い機会を与えて頂いたニュースでした。

今日も一日サステナ飲んでがんばりましょう。

よろしくお願いします。

コメント

  1. 井本ハナ より:

    人は、幸せに、なる為に頂いた命ですね~。
    此の地上に置いて唯一、神が人間にのみ与えて下さった、自由意志(思考)と、其れを表す言葉
    其処から行動に移し結果(あらゆる現象)人生が
    出来上がります。此れが、大きくは、社会現象
    と成ります。原因が有り結果です。私は
    一番重要な事は、人間の思考の中に、善(愛)
    と、悪の思考が存在し、人間、何時も私を試してくれて居る。人間は神様の子供であると、強く自覚して
    善なる判断で選択をし、利他の精神で、世の為
    人の為、少しだけ自分の為に、と、思考判断で
    個人で有ろうが、社会に影響有る立場の方々に
    心から願う日々ですね❣️その意味から、私の出会った、スターリーさん始めスターリージャパン、大谷社長さん全ての出会いに、心から感謝致します。とても、幸せを感じています♥️