おはようございます。
先ごろ厚生労働省から、2022年時点の日本人の健康寿命が発表されました。男性が72.57歳、女性が75.45歳だったとのことです。前回の2009年時は、男性が72.68歳、女性が75.38歳でしたから、男性が0.11歳短くなり、女性は0.07歳延びるという結果になりました。一方で、平均寿命はこの間、男性は81.41歳から81.05歳に、女性は87.45歳から87.09歳と、男性も女性も全く同じ、0.36歳短くなっています。ここまで右肩上がりに延びてきた平均寿命が、コロナ禍によって男女とも短くなったことを示しています。しかし健康寿命は、男性で1カ月ほど短くなっただけ、女性においてはそれでも1カ月ほど延びていることが分かります。
つまりコロナ禍を考慮しても、男性も女性も平均寿命と健康寿命の差は依然として縮まる傾向は変わっておらず、過去20年間を振り返ると、この差が男性は9.17年から8.49年とおよそ8カ月、女性も12.9年から11.63年とおよそ15カ月も短くなっていることが分かります。解釈の仕方はありますが、健康寿命と平均寿命の差がなくなれば、まさにピンピンコロリの完成形と言えることから、国や行政も健康寿命を延ばして、できるだけ長く自立して日常生活が送れるようになれば、医療や介護に関わる社会の負担が軽減できるとして、さまざまな対策や施策を講じています。まさにその成果が出ていると考えても良いのかも知れません。
医療技術や、衛生環境などの社会インフラの発達によって、日本人の平均寿命は戦後大きく改善され、右肩上がりに延びました。その結果世界でもトップクラスの長寿大国となっています。しかし一方で食生活の欧米化や社会構造の複雑化によるストレスなど、生活習慣の変化に起因する体調の不良から、生活習慣病と称するさまざまな疾病が蔓延り、不健康な長生き、病院通いの絶えない老後が、国民にとって大きな社会不安になっています。不健康な長生きはしたくない、子や孫に負担をかけたくない、寝たきりになってまで生き永らえたくない、それが長寿国となった日本人の多くが抱える老後の心配ごとになっています。
健康寿命を延ばすには、運動や睡眠が大切と言います。先日の講演会で老いの工学研究所の川口先生は、「年寄りは集まって住め」とアドバイスされました。文化活動や地域活動、ボランティアに参加することが、運動以上に効果があることも教わりました。健康寿命を延ばして、最後まで自立して生活が送れるように、いまさまざまな方法、手段が提案されています。どれも専門家の先生が推奨したり、たくさんのデータでもっともらしい効果を謳っていますが、肝心なことはずっと続けて行けるかという点であると思います。継続して習慣化できることが一番大切であり、その点で私たちのサステナ習慣はとても簡便かつ、有効な健康寿命延伸法であると信じます。健康寿命を延ばして、ピンピンコロリ、それがサステナの目指すゴールです。
今日も一日頑張って行きましょう。
よろしくお願いします。

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