おはようございます。
岸田首相が次期総裁選不出馬の意向を示し、事実上の辞任会見となった8月14日から始まった自民党総裁選も、とうとう本日が決戦の投開票日となりました。菅前総理の後を継ぐ形で約3年間続いた岸田政権ですが、政治資金のキックバックなど、裏金問題が急浮上し、自民党政治の根幹とも言われた派閥の解散や、不正議員の処分など、積極的に党改革を進めてきましたが、最後は円安ドル高、物価の高騰など日本経済への懸念も加わり、政権への信頼が急落したことで、自らの退任をもって「新生自民党」を示さざるを得ない状況まで追い込まれたと言えます。
麻生派を除いて、すべての派閥が解散されたなかで始まった総裁選には、結局9名の候補が乱立する前代未聞の選挙戦となり、果たして派閥の論理が通用しない新しいスタイルの総裁選になるのか、期待も含めて注目され、メディアもしきりに各候補の政策や公約を取材し、討論番組を企画するなど、かなり盛り上がった感はありました。しかしながら、国民が最も関心を寄せた裏金問題や統一教会の問題など、自民党の信頼失墜を招くきっかけとなった諸問題には、どの候補も消極的な対応しか示せないまま、選挙が行われ、新総裁が決まることになりそうです。
9人の候補の乱立により、決選投票になることはほぼ確定的とみられ、その際には国会議員票が大きなウェートを占めることになるため、各候補は選挙戦の終盤において、最後はなりふり構わず麻生氏や二階氏といった元派閥の領袖詣でを繰り返している現実があります。岸田首相が自ら身を引くことで示したかった新生自民党、派閥によらない刷新された自民党は、果たして実現するのでしょうか。今日、その結論が見える選挙結果をぜひ期待したいものです。
下馬評では、序盤にリードしていた小泉進次郎候補が失速し、自身最後の総裁選との決意を表明する石破氏がここに来てかなり挽回を見せています。さらに高市氏もビラ戦略が功を奏したのか、票を伸ばしているとみられ、最終的にはこの3者による三つ巴の戦いから、うち2者の決選投票になりそうです。こうなると国会議員票を取りまとめる派閥の仕組みがやはり影響力を持つこととなり、唯一派閥を維持している麻生派の動きが勝負を分ける可能性が高まっていると言わざるを得ない状況です。
実質的に日本の次期リーダーを決める選挙となる自民党総裁選、果たして次の日本の顔を担うのは、どの候補なのか、今日がその決戦の日です。しかし多くの国民はその結果によって未来の日本が本当に変わるのか、良い方向に変革できるのか、そこが最も大きな関心であるはずなのですが、その期待に応えてくれるような結果になるのか、しっかり見守りたいと思います。
今日もサステナ飲んで頑張りましょう。
よろしくお願いします。

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