おはようございます。
9月に入っても真夏日が続いている日本列島ですが、今日も19府県に熱中症アラートが発令され、各地で35℃を超える猛暑日となる予報が出ています。福岡県の大宰府ではこの夏52日目となる猛暑日が記録され、統計以降最多を更新しています。昨日もお話しましたが、今年の暑さはいったいどこまで続くのか、まさに先の見えない異常とも言える気象現象が起こっています。
この異常な暑さは日本だけでなく、世界規模で起こっていることは言うまでもありませんが、国連のグテーレス議長が、もはや温暖化ではなく沸騰化が起きていると発言し注目を浴びました。WHOの予測によれば2050年までに、気候変動に起因する栄養不足、マラリア、下痢、熱ストレスといった4つの要因だけでも世界で年間25万人の人々が命を落とすことになるとのことです。そして上記の4つの要因以外にも、気候変動によって起きる、熱波、山火事、洪水、熱帯暴風雨、台風など、気候変動に関連する死者は、年間1300万人にも上るという報告もあります。台風一つとってみても、その規模、頻度、強度は増加の一途をたどっており、防災対策が全く追いついていないのが現状です。
2021年新型コロナウイルスが世界に猛威を振るった年に亡くなった死亡者数は、世界で350万人でした。気候変動に関連する死者数の予測は、これを大きく上回る数字、1300万人です。日本でも熱中症による死亡者は、2000年以降の20年で約7倍に増えています。気候変動による気温上昇は、化石燃料の利用拡大をもたらした産業革命以前に比べて、すでに1.5度近くに及んでいますが、これを2度以内に抑えることを目標にパリ協定が2015年に決議されました。しかし世界の実態は、すでにパリ協定を有名無実化する勢いで気温の上昇を招いており、日本の気象庁は今年の夏だけでも、例年より1.76度高かったと発表しており、気候変動への対策も全く歯が立たない状況であることが分かります。
熱中症など、直接的な健康リスクに加え、気温の上昇は私たちの健康に対して、さまざまな疾病につながるリスクを持っていると専門家は指摘しています。気温が上昇することで、心不全、狭心症、心筋梗塞などの循環器疾患、さらに肺炎、慢性気管支炎、肺気腫などの呼吸器疾患、そして糖尿病など、基礎疾患を持つ人々の症状に大きな影響を与えます。またメンタルヘルスに対しても悪影響があり、気温の上昇とうつ病患者数、さらに自殺者数にも密接な関連があると報告されています。
気候変動による危機は、まさに健康と命の危機であることを、私たちはもう一度再認識すべき時に来ていると痛感します。まずは一人一人が自分の命を守るためにできることを考えなければなりません。サステナその意味でも、私たちの健康維持に欠かせない必需品であると思います。
今日も一日頑張って行きましょう。
よろしくお願いします。

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