おはようございます。
先日も、日本の気候が亜熱帯化しつつあるというお話をしました。すでに8月に入って日本周辺では6つの台風が発生しています。そして毎日の気温も、35℃を下回る日のほうが少ない印象を受けるほど、日々のお天気ニュースでは猛暑日の予報と熱中症に対する注意喚起が繰り返されています。真夏の暑い日には入道雲が立ち上がり、必ず夕立がきて打ち水効果で、日が落ちると涼しい風が吹くというのが日本の夏の風景でしたが、現在のゲリラ雷雨は、夕立というにはあまりに激しい雨の降り方で、一昨日は東京都内で1時間に100ミリを超える大雨が観測されたと言います。下水道が追い付かずにマンホールのふたが吹き飛んだり、アスファルトの地面が水圧で隆起するという前代未聞の事象も報告されました。これを異常気象と言わずに何といえばよいのでしょうか。まさに気候が変化している時代を私たちは生きているのだと感じます。
40℃に届かんとする猛暑日の連続と、多発する台風、そして各地で発生する線状降水帯やゲリラ雷雨、この原因の大元は間違いなく地球温暖化によるものであると考えてよさそうなのですが、一体何が起こっているのか、詳しく見てみたいと思います。まず夏期は南から太平洋高気圧が日本列島を覆うような形で、晴れることが多く気温も上昇します。しかし今年はこれに加えて偏西風が日本付近では大きく北に蛇行しているため、偏西風の南側を流れる暖気が日本を覆う形になって、さらに気温が上昇していると言います。そして地表付近の温度と上空の温度差が非常に大きくなり、大気の不安定な状態が続いていると観測されています。また、日本の南近海の海水面温度が異常に高い状態が続いていることも大きな要因で、常に大量の水蒸気を発生させ湿った空気を日本列島に送り込む、まさに水蒸気発生装置になっていると言えます。この影響で頻繁に台風が発生し、しかも北上して日本に接近しながらも、さらに多くの水蒸気を吸収して、台風の勢力を増してゆくため、大型の台風に発達することになります。
台風といった大きな低気圧まで発達せずとも、日本の上空の大気が地表との寒暖差によって不安定な状態が続いていると、太平洋からの湿った空気が季節風によって流れ込むたびに、積乱雲を作って雷雨になります。現在の日本付近の状態は、それがどこででも起こりうる状況であり、暖かく湿った空気が日本の南からどんどん供給されている状況が続く限り、台風やゲリラ雷雨は、今後も発生し続けると考えた方がよさそうです。
地球温暖化はもう止められない流れなのかもしれませんが、その気候の変化に合わせて、私たちは生活スタイルを変化させ、順応してゆくしかありません。そしてその順応力は、すべての人間に与えられた本能的な能力ですが、まさにこの力が生体防御力なのだと考えます。私たちはその本能的な能力を、必要あればいつでも発揮できるよう備えておかねばなりません。その備えこそが、サステナであることは言うまでもありませんね。
今日も一日頑張って行きましょう。
よろしくお願いします。


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