No.56 8月16日【金】=台風7号関東に最接近=

おはようございます。

お盆明けのUターンラッシュを直撃する形で、本日午後非常に強い勢力に発達した台風7号が、関東地方に最接近する予定です。予想進路としては、千葉県の東海上を北上するルートで、上陸はなさそうですが、中心気圧が950ヘクトパスカル、最大風速は45メートル以上と、大変に強力な台風として、現在関東地方に接近しつつあります。関東圏の交通網は、新幹線が名古屋―東京間で終日運転を取りやめ、空の便も羽田・成田合わせて600便以上が欠航を発表しています。その他の交通機関でも運休や間引きが予定されており、首都圏の交通網は午後からほぼマヒ状態になる見込みです。

通常、台風はその進路の右側に大雨や暴風をもたらすと言われています。今回の7号は千葉県の太平洋側を北上するため、関東地方はその左側に位置することになりますが、それでも45メートル以上の強風と、250ミリ~300ミリという大雨の予報がされており、暴風域の直径が300キロメートルもあるとても大型の台風となっています。今年の台風は例年に比べ発生数こそ少なめですが、日本の南海上の比較的近い場所で発生し、非常に短い時間で日本列島に接近するため十分な準備ができないまま台風がやって来る印象があります。さらに日本付近の海水面温度が非常に高いため、日本に近づくほどに台風が海面の水蒸気を吸収して、勢力を強めながら接近してくることで、風雨の被害も大きくなることになります。

また先の台風5号のように東北地方を横断するなど、普段にない進路をとり、あまり台風の来ない地域にも災害をもたらすようになりました。これらの現象は過去にはあまり観測されなかった事象であり、夏の異常な気温の上昇と合わせて、気候変動による地球温暖化がもたらしていると考えるべき異常気象であります。温室効果ガスによる気候変動が叫ばれ、さまざまな国々と国際機関がその対策を呼び掛けてはいますが、現実にはその進行は止まるどころか加速している状況です。日本もカーボンニュートラルを謳う企業や団体は増えましたが、原発の問題や経済問題から再生可能エネルギーへの転換は遅々として進んでおらず、化石燃料への依存が高く、しかも大半を海外からの輸入に頼っているため、エネルギー自給率も非常に低いという状況です。

食料の自給率が4割を切ったということで、大きな問題になっていますが、エネルギー自給率は東日本大震災以降、原発の相次ぐ停止により10%台に下がっており、一時は1割を切るところまで行きました。

私たちが生きてゆくためには、食糧もエネルギーも絶対に不可欠な要素です。それすらも日本は海外に大きく依存している現実があり、今後人口が減少することで多少は緩和する面もあるのかも知れませんが、しかし世界が自国優先と言った考え方に傾倒しつつある中、まさに日本人は絶滅の危機に直面する可能性も否定できません。目先の台風の進路には今後も注意が必要ですが、私たちの未来にも大きな台風が近づいていることを改めて認識する必要があると感じます。

今日も一日頑張って行きましょう。

よろしくお願いします。

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