No.45 7月24日【水】=熱中症に注意=

おはようございます。

全国的に梅雨が明けて、いよいよ夏本番の到来です。すでに学校は夏休みに突入し、観光地や行楽地はインバウンドの外国人に加えて、家族連れの旅行者も目立つようになり、非常な賑わいを見せています。しかし一方で、各地の気温がうなぎ上りに上昇しており、週明けの日本列島は288カ所で、35℃を超える猛暑日を記録するなど、まさに異常な暑さが私たちの生活と命を脅かしつつあります。

先週もこの夏の異常な暑さについてお話しました。原因は偏西風のスーパー大蛇行と、これに加えて日本付近を流れる暖かい海流である黒潮も大きく蛇行していることが大きく影響していると述べました。そしてこの現象が世界的な気候変動の一部であり、地球温暖化によって今後さらにエスカレートしてゆく可能性が専門家によって指摘されているということに、私たちはもっと危機感を持たなければなりません。

まず、気を付けなければならないことは、熱中症対策です。梅雨が明けて間もないこの時期は、まだ体が完全に夏の暑さに順応できておらず、暑さによって体調を損なう熱中症患者が急増する時期でもあります。暑さ寒さを考えれば、寒さによって命を落とすことは容易に想像できるのですが、暑さによって命を落とすというのは一般的にはイメージしにくく、おもに子供や高齢者と言った体力のない人々のことだと思いがちです。しかしながら、熱中症が重度となると命を落とすこともしばしばで、ここ数年は、年間で1,000人以上の方がなくなっています。そしてに今年はさらに死亡者が増えるのではと医療関係者は非常に危機感を強めています。

さらに熱中症の怖いところは、軽症ですんだとしても後遺症が残る可能性があるということです。熱中症によって、体温調節が追いつかず発汗作用によって大量の水分が失われる結果、極度の脱水症状を起こします。この時、失われるのは水分だけでなく、汗と一緒に塩分などの電解質も体外に放出されてしまいます。これにより体内の内臓器官や、あらゆる細胞の活動が妨げられることになります。その影響は神経細胞にも至り、特に神経が集中している脳にも及びます。臓器などの細胞は一時的に障害を受けても、再生することが可能ですが、脳細胞は障害を受けてしまうと再生が難しく、これが後遺症を招いたり、最悪しに至る熱中症の恐ろしいところです。

脳梗塞などの障害は、血管の閉塞ですからたとえ障害が起きたとしても脳の一部ですが、熱中症による障害は脳全体に及ぶので、半身マヒどころでは済まないということです。重症になると意識障害、全身のけいれん、熱中症の後遺症として、何年も強い頭痛を訴えたり、全身の倦怠感がいつまでも取れなかったり、あるいは歩行困難などのパーキンソンの症状起こすこともあるといいます。熱中症はだれもがなりうる怖い病気であるという認識を持ち、予防と対策をしっかり取ることが肝要です。こまめな水分補給と、同時に塩分の摂取が欠かせません。炎天下に長時間いるのを避ける、室内でもしっかりと冷房を利かせる、そして早め早めの対応を心がけましょう。

今日も一日頑張って行きましょう。

よろしくお願いします。詳細を表示

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