おはようございます。
先週、ここでほぼトラから確トラのお話をしたばかりでしたが、投票まで残り4カ月を切ったアメリカ大統領選挙で、とうとうバイデン氏が21日に大統領選から撤退を表明しました。先月27日に行われたCNNのテレビ討論会で、言い間違いやどもるなど精彩を欠いたバイデン氏でしたが、その後も舞台で転倒したり、先週はとうとう新型コロナへの感染が発覚し隔離生活を余儀なくされるなど、高齢による健康不安説が止まらない状態でした。そこに来て、対抗する共和党のトランプ氏の暗殺未遂事件が発生し、銃撃にもひるまない勢いと強運をアピールする結果となり、流れは大きくトランプ氏に傾いて行きました。確トラ、つまりトランプ当選が確実という言葉までささやかれ始めたのです。
民主党としては、すでに下院で共和党に過半数を奪われねじれが起きている状態で、このままバイデン氏で大敗を喫することになれば、大統領の座をトランプ氏に奪われるだけでなく、上院すら共和党にひっくり返される危険性が高まってきたという危機感が民主党内にも広がっていたと見られます。民主党の重鎮と言われるペロシ下院議長、そしてオバマ元大統領も動いて、バイデン氏の説得にあたったと見られています。今回のバイデン氏撤退の決断は、民主党内からは英断として称賛されているようですが、バイデン氏に代わる新たな候補を早急に擁立するべく、関係者は調整に追われているようです。バイデン氏は自らの後任としてカマラ・ハリス副大統領を推挙しており、下馬評でもおそらくその線が最有力とみられており、正式には8月に行われる民主党大会で指名されることになるようです。
カマラ・ハリス氏は、現在副大統領として、移民問題や黒人問題に取り組んできましたが、人工妊娠中絶の問題以外には、正直目立った成果もなく、大統領候補として、トランプ氏に果たして対抗できるのかと言う心配も聞こえてきます。しかしながら、この段階で一から候補を探している時間的、金銭的な余裕もないと言われており、バイデン氏とは二人三脚でこれまでやってきたハリス氏ならと言うことで、最も妥当な選択肢とは言われています。副大統領としても、初めての女性、初めての黒人と言うことで、これが大統領となるとさらに浮動票を集める可能性も期待されています。民主党がこ主張する多様性社会のモデルとも言えるカマラ・ハリス氏の大統領選への挑戦は、アメリカのみならず世界の女性にとって、まさにガラスの天井を打ち破る挑戦でもあり、ここでも共感を集めることができる候補なのだと思います。
トランプ氏の撤退、そしてカマラ・ハリス氏の登場により、確トラがほぼトラへトーンダウン、あるいはもしトラまで押し戻したかも知れません。まだまだアメリカ大統領選は、今後の展開から目が離せなくなりました。そして日本の外交や経済への影響も、まだまだ予断を許さない状況が続いています。
今日も一日サステナ飲んで頑張りましょう。
よろしくお願いします。

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