おはようございます。
6月20日過ぎに沖縄が梅雨明けし、昨日ようやく九州南部でも梅雨明けしたとのニュースが流れました。今週末にかけて、順次梅雨明け宣言が出される見通しで、関東甲信越から東日本ではほぼ平年並みの梅雨明けのタイミングとなりそうです。今年の梅雨は、全国的に遅い梅雨入りで、平年より10日から2週間ほど遅れて梅雨がやってきました。そして梅雨入りした後も、しとしとジメジメ降るような雨ではなく、まるで夏の夕立のような雨、一気に豪雨になるような雨が続き、東京でも毎日折り畳み傘をカバンに入れて持ち歩くものの、一日中降り続くような日は少なかった印象があります。梅雨時期独特の、しとしとと降る長雨の印象はなく、夏の夕立、または台風のような雨の降り方が多かったように思います。
梅雨前線自体は、現在も日本海から東北にかけてのびており、発達した雨雲が東北や九州の北部にも、急な強い雨や雷雨をもたらす恐れがあり、注意が必要と呼び掛けています。一方で近畿や東海では日差しもあり、午後は気温が35℃を超えるところも多く、奈良では37℃、名古屋や福井でも36℃と猛暑日になるところが続出する予報となっています。空模様の変化に注意が必要な一日になりそうですが、これもやはり従来の梅雨のイメージからはかけ離れた天候のように思います。言えることは非常に大気の状態が不安定で、天気の急変が起きやすい気象状況が続いており、これまでの日本の季節感、これまでの梅雨のイメージとは違う天候、気象の変動が起きていると、改めて実感します。
今週、各地で梅雨明けが見られる見通しですが、その後は一気に35℃を超える猛暑日が続くとみられ、北海道の札幌でも32℃、旭川で33℃の真夏日が続くだろうとのことです。例年より2週間遅れてやってきた今年の梅雨は、入りこそ遅かったものの、明けはほぼ平年並みで、正味1か月もない短い梅雨になりそうです。そしてその間の雨量もこの調子では平年並みとなりそうですが、降り方がゲリラ豪雨と呼ばれるような、集中的に降るケースが多く、そのため洪水や土砂災害を起こしやすい降り方に変わってきているように思います。台風こそ少ないものの、結果的には夏型の高い気温と、発達した雨雲がもたらす豪雨というパターンで、もはや梅雨というイメージとは別物の気候に変わってきていると感じます。
危惧するべきは、これが今年だけの異変ではなく、世界で起こりつつある気候変動の一つの現象と考えられることです。地球温暖化がもたらす、私たちの日々の生活へのさまざまな影響、変化の一端であるととらえるべきなのでしょう。日本の四季、これによって育まれてきた地域ごとの文化や生活習慣、そうした私たちの毎日の生活基盤のようなものが、温暖化がもたらす気候変動によって変化を余儀なくされる、失われてゆくことに、私たちは大きな不安と懸念を禁じえません。100年後200年後の日本には、もう梅雨はないかもしれません。私たちの子孫に日本独自の文化や生活、それを育んできた四季の気候風土が、私たちのせいで残せなくなるということは、何としても避けなければならないと思います。いまならまだ間に合うはず、できることがあるはずです。それを一人一人がもう一度考えていただくきっかけになれば幸いです。
今日も一日頑張って行きましょう。
よろしくお願いします。

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