おはようございます。
コンビニやスーパーには、カラフルなパッケージに身をまとったさまざまな飲料が、壁面いっぱいに並んでいますが、最近その売り場面積を広げつつあるのが、野菜ジュースのコーナーではないでしょうか。お昼時にコンビニでお弁当を買い求める列は、オフィス街では当たり前の光景になりましたが、以前はお弁当と一緒に買う飲み物として、ペットボトルのお茶がダントツに多かったといいます。しかし最近は紙パック入りの野菜ジュースを求める人が増えているそうです。実際に購入している人に聞いてみると、最近野菜不足だから、健康にいいと思うから、野菜ジュースは体にいいからと、健康維持のために飲んでいる人が圧倒的に多いようです。
実際に、野菜ジュースと言えば、以前はトマトジュースのように酸味の強いものや青汁のような葉物野菜の苦みのある商品が多く、お世辞にも美味しい飲み物ではなかったように思いますが、最近は果物をミックスしたり、また味の改良も行われ、とても飲みやすい、あるいは美味しい飲料に仕上げられている商品が非常に増えています。しかしその反面、糖分が多いから飲まない、野菜ジュースは本来の野菜の役割を果たさない、飲むだけ無駄と言った否定的な意見も増えているようです。
では、実際に野菜ジュースは、健康にいいのでしょうか。飲めば健康になれるのでしょうか。それとも、多くの飲料商品と同じ、ただの嗜好品と考えるべきなのでしょうか。日本では1970年代にカゴメから発売された缶入りのトマトジュースが第一号と言われており、その後もトマトベースのジュースが野菜ジュースの大半を占めていました。当時子供心に、野菜ジュース飲むなら、普通に野菜を食べたほうがましと感じるほど、飲みにくい飲料だった記憶があります。
その後、紙パック飲料の広まりとともに、果物がミックスされ味も格段に改良が進みます。どうせジュースを飲むのなら、栄養も一緒にとれるジュースをと考える親の思いも重なり、子供用の野菜果物ミックスジュースがもてはやされ、今もロングセラーになっています。そして2013年に厚生労働省が「野菜を食べようプロジェクト」を打ち出し、1日350g以上の野菜を食べましょうと推奨をするようになりました。350gの内訳は、緑黄色野菜120gとその他の野菜を230gで、合計350gと定めています。
この流れを受けて、1日分の野菜が摂れますと表示した野菜飲料が、非常に増えました。実際に350gの野菜を食事で摂ろうとすると意外と大変で、それが一本の飲料で賄えるとなると、非常に簡便でそして美味しく飲めるならと、野菜ジュースが一気に普及するきっかけとなりました。350gといっても、実際に原料として使われている野菜は540gにもなり、その搾りかすを取り除いて350gにしているといいますから、とても便利で簡単に必要な野菜を摂取できる飲み物になっています。しかも、最近の野菜ジュースは、健康志向を反映して、砂糖や塩は無添加と言う商品が多いといいます。搾りかすには実は多くの食物繊維が含まれているので、そこは取り除かれているので、残念ではありますが、それでも水溶性食物繊維と呼ばれる成分は、しっかり野菜ジュースに残っていますので、そこは安心していいと思います。
一日分の野菜を一本の飲料で補える、しかもおいしく飲めるのなら、やはり野菜不足になりがちな現代人の食生活において、活用しない手はないと思います。その際に商品を選ぶ注意点としては、やはり保存料や着色料、香料と言った添加物をなるべく使っていないものを選ぶというのがポイントになると思います。ただし、製造工程で例えば加熱処理されているものは、ビタミンCなどの栄養成分は壊れてしまいますし、酵素などのたんぱく質はある程度変性してしまうことも知っておくべきです。
こうした熱による風味の変化や栄養成分の破壊を最小限にする製法として、コールドプレスと言った新しい技術を使用したり、また搾りかすを出来るだけ少なくして野菜を丸ごとミキサーで攪拌したスムージーと呼ばれる商品群も多く開発されるようになり、ますます選択肢は増えています。簡便にしかもおいしく必要な野菜をしっかり接種するために、野菜ジュースを普段の食生活に取り入れることは、いまや現代人の賢い生活の知恵と言えます。その際に表示を良く確認して、成分をきちんと自分で判断できる最低限の知識を持つことも大切ですね。
今日も一日頑張って行きましょう。
よろしくお願いします。

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