No.37 7月10日【水】=40度越えの灼熱地獄がやってくる?=

おはようございます。

連日続く猛暑日に、いったい梅雨はどこに行ってしまったのでしょうか。これも気候変動による異常気象なのでしょうか。熱中症で救急搬送されたり、命を落とす人が急激に増えていると言います。昨年は熱中症による死亡事故が1000人を超えたと言われていますが、今年はそれを上回る勢いと聞きます。果たしてこの灼熱地獄とも言える猛暑はどこまでエスカレートするのか、その原因は一過性なのか、それとも恒常的なものなのか、大変気になるところです。

昨年の夏、東京都心では30℃を超える真夏日が64日間も続き、群馬県では35℃以上の猛暑日が46日間もありました。観測史上最高に暑い夏を記録しましたが、今年は昨年を超える暑さになると専門家は警告しています。40℃越えの地域もさらに多く出てくると言い、その暑さが10月まで続く長い夏になりそうです。そしてさらに日本全国のどこで豪雨被害が出てもおかしくない状況と言われています。今年の夏は、晴れれば40℃に迫る灼熱地獄、雨が降れば警報級のゲリラ豪雨という、両極端な夏になりそうです。

では、その原因はどこにあるのでしょうか。専門家が指摘するのは、偏西風のスーパー大蛇行です。ここ数年偏西風が日本を避けるように北に大きく蛇行する傾向が強まっています。そのために日本列島に北からの冷たい空気が入らず、南からの熱い空気に覆われている状態です。この大蛇行は地球温暖化の影響が大きいと言われ、北極の気温の上昇が蛇行を生んでいます。北極の気温上昇により、赤道との気温差が小さくなっています。偏西風は地球の自転によって起きる空気の流れですが、この気温差が大きいほど、強くまっすぐに流れるのですが、小さいと遅くフラフラして蛇行が起きるのです。

温暖化によって北極と赤道の気温差が小さくなったことで、偏西風の勢いが遅くなり、結果フラフラと大蛇行をしているということです。さらに日本は西にユーラシア大陸、東に太平洋があります。こういう地形も影響して偏西風が北に迂回しやすいと言われています。しかしそれだけではここまでのスーパー大蛇行にならないのですが、ここ最近は日本海の海面水温が異常に高くなっているため、当然海で暖められ湿気を多く含んだ空地が陸地に入ってきます。なので暑くなって当然と言える状況です。この海面水温の上昇を引き起こしている原因が、黒潮のジャイアント蛇行と言われています。

黒潮はフィリピン周辺から北上し、屋久島にぶつかって日本列島を離れて東に流れ、房総半島から太平洋に出る暖かい海流です。ところが近年は房総半島からさらに北上し、東北沿岸を通って北海道沖まで流れているそうです。つまり九州並みの暖かい海水が、日本の太平洋側全体を覆う形になっていますから、海風が吹けば涼しくなるはずの東北地方も暑くなるという状況です。そしてこの黒潮のジャイアント蛇行も、結局は流れが遅いことで、まっすぐに流れず、蛇行してしまっているということです。そして黒潮の流れを遅くしているのも偏西風の影響です。偏西風が強くまっすぐ吹いていれば、黒潮を強く引っ張ってくれるのですが、フラフラと遅いために黒潮も流れが遅く、蛇行することになっています。

さらに言えば、日本の北、オホーツク海から流れてくる冷たい海流、親潮が本来なら北上する黒潮をブロックしているのですが、親潮の流れも最近は弱まっているので、黒潮が簡単に北上してしまうと言います。そして繰り返される夏の猛暑によって、陸地はもちろん海も温まる状況が続き、これが暖冬になると冬に冷え切らず、越年して熱が海に残り続けることになります。これが最近の異次元とも言える灼熱地獄を生んでいるメカニズムと分析されます。

この異常とも言える暑さに、私たちはどう対処すべきなのか、また今後起こりうる災害にどう備えればよいのか、明日もこの問題、もう少し深堀りしてみたいと思います。

今日も一日サステナ飲んで頑張りましょう。

よろしくお願いします。

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