No.36 7月9日【火】=東京都知事選挙2024=

おはようございます。

7月6日【土】東京マリオットホテルにて開催された、年に一度のタイトル認定式とサステナ縁日イベントは200名を超える会員の皆さまに参加いただき、大変な盛況でした。とても楽しい会でした、またぜひ参加したいとの声をたくさん頂き、大成功のうちに終えることができました。準備にあたってご協力いただいた実行委員の皆さまには、改めて感謝申し上げます。本当にありがとうございました。次は15日、福岡です。こちらも多くの会員の皆さまの参加が予定されています。東京以上に楽しい会になるよう、気合を入れて臨みましょう。

さて、東京では7月7日【日】七夕の日に4年ぶりとなる東京都知事選挙の投開票が行われました。結果としては現職の小池ゆりこ氏がぶっちぎりのトップで3選を果たしましたが、今回の選挙戦は異例づくめの過去に例を見ない問題の多い選挙になりました。まずは50人を超える立候補者の乱立があり、ポスターの掲示板が不足する事態が起きました。さらに掲示板には立候補者のポスターではなく、選挙とは直接関係のないさまざまなポスターが張られ、掲示板がジャックされるという前代未聞のトラブルも発生しました。また、候補者の公約や政治信条を伝える政見放送でも、不適切な内容の放送があり、視聴者からのクレームが殺到する事態にもなりました。

最終投票率は、前回より5%伸びて12年ぶりに60%の大台を超えましたが、東京の有権者1153万人のうち、698万人が投票し、その4割を超える291万票が小池氏に集まった計算です。次点となった石丸氏とは126万票の差、当初は女性候補同士の一騎討ちになるかと目された蓮舫氏には、163万票という圧倒的な差をつけて、ダントツのトップ当選を果たしました。国政での実績と知名度のある小池氏、蓮舫氏の対決に割って入る形で、無名に近かった石丸氏が大きく躍進する結果になりました。石丸氏は地方自治体出身でSNSを駆使した新しい選挙スタイルで急速に支持を伸ばしましたが、既存の政党政治に嫌気がさしていた浮動票をかっさらう形で、特に若者の票を集めて数字を大きく伸ばすことに成功しています。

石丸氏の戦略は、SNSと街頭演説を組み合わせ、Youtubeは310万回を超える再生回数に、街頭演説は選挙期間だけで、228か所に上ると言いますから、圧倒的な露出の量を稼いだことで、多くの有権者に顔を売り、主張を伝えることを実行したと言えます。一方で小池氏は終始現職の優位性を生かしながらも、街頭演説や討論会のような選挙戦ではなく、現職知事としての公務である視察業務に積極的に時間を割くことで、テレビニュースでの露出を増やしながら、仕事に取り組む姿勢をアピールするという、他の候補には真似できない独自の作戦を立てていたと見られます。

結局のところ、小池氏蓮舫氏の一騎打ち対決という構図は完全に崩れ、裏金問題の自民党批判というカードも使えずに、討論会における政策論争にも持ち込めず、攻める手立てを失ってしまった蓮舫氏が全く票を伸ばすことが出来ずに、浮動票も石丸氏に持っていかれ大敗を喫することになったと言えます。現職の強さを利用し、浮動票や若者票を狙う蓮舫氏や石丸氏とはあえて対立することなく、まさに漁夫の利を狙った小池氏の戦略が見事に的中したと言える都知事選だったと言えるのではないでしょうか。

3期目を迎えた小池都知事には、これまで以上に日本の首都である東京から、経済と政治の立て直しをけん引していただくように期待をしたいところです。国政とは違って直接選挙で選ばれた行政の長として、大統領にも似た強い権限と17兆円にものぼる莫大な予算規模はオーストリアやノルウェーなどの国家に匹敵するレベルであり、実質的には総理大臣よりも強い権力を持つのが都知事と言えるかも知れません。その実行力にぜひ期待したいと思います。

今日も一日頑張って行きましょう。

よろしくお願いします。

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