おはようございます。
今日は、少し古いですが2000年に公開され、話題を集めた「ペイ・フォワード、可能の王国」という映画を紹介したいと思います。一部ネタバレがありますが、ぜひたくさんの皆さんに観て頂きたい、感動の物語です。主人公はハーレイ・ジョエル・オスメントという11歳の子役ですが、彼は前年の1999年に大ヒットした「シックスセンス」、日本語でいうところの第六感という、オカルト映画?で一躍有名になった名子役です。そしてその先生役として、こちらも同年アカデミー主演男優賞を受賞したケビンスペイシーが、いぶし銀の魅力をいかんなく発揮しており、本当に引き込まれる映画です。
あらすじを簡単に紹介すると、ハーレイが扮する11歳の少年トレバーは、社会科の授業のなかで、担任でもあるシモネット先生(ケビンスペイシー)から、課題を与えられます。クラス全員で1年間かけて取り組む課題です。それは「世界をより良くする方法は?そして自分にできることは?」というものでした。クラスのみんなが思い思いの考えを述べるなかで、トレバーはペイ・フォワードという親切の連鎖を思いつきます。「自分が3人の人に親切をする。その3人がまた別の人に親切を渡す。そうすれば世界に親切の連鎖が広がるはずだ。」
トレバーはこの考えを証明するために自身で実行に移そうとします。最初の3人をクラスのいじめられっ子、ホームレスのジュリー、そして担任のシモネット先生と決めて、彼らの助けになることを考えて実行しようとするのですが、なかなか簡単ではありません。ここはこの映画の見どころでもあるので、ぜひ本編で楽しんでください。そしてうまく事が運ぶように見えたところで、衝撃の事件が起きます。そこはネタバレですので、これ以上は書きませんが、最後は本当に感動の大団円となる映画です。
でも、この映画は実話にヒントをえた小説が原作で、さらにこのペイフォワード運動とも言えるムーブメントをアメリカやイタリアで起こした原点とも言える物語なのです。実際にとあるマグドナルドのドライブスルーで、一人の女性が後ろのお客さんの代金も自分が支払うと言い、「後ろの男性に父の日おめでとうって伝えて」と残して去ったそうです。そしてその日、このドライブスルーの幸せの連鎖は、閉店時間までなんと167台にものぼり続いたそうです。
親切の連鎖が、世界を変えると考えたトレバーのペイフォワード運動、私たちはこれをサステナを伝えることで、もっともっと大きく広げたいと考えています。自分の受けた恩をその受けた人に還すのではなく、別の人に伝える。できればそれを3人に伝える。これは恩返しではなく、恩送りとでもいうのでしょうか。とても素晴らしい考えだと思います。そしてそれを人々が実践すれば、トレバーが考えたように、世界はとても良い方向に変わって行くのは間違いありません。先日もお話した「情けは人のためならず」と根っこは同じですね。
ペイフォワード、私たちはぜひサステナを先に伝えることで、世界を変えて行きましょう。そしてそれができることに感謝して、幸せの連鎖、真心の連鎖を巻き起こして行きましょう。
映画情報: 「ペイ・フォワード 可能の王国」 2000年公開 ワーナーブラザーズ 123分
監督:ミミ・レダー 原作:キャサリン・ライアン・ハイド 出演:ハーレイ・ジョエル・オスメント、ケビン・スペイシー、ヘレン・ハント
今日も一日頑張って行きましょう。
よろしくお願いします。

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