おはようございます。
2024年から始まった令和コメ騒動が、新たな局面に突入しつつあります。2年間続いた価格の高騰が、一転暴落する可能性が出てきています。スーパーの棚からお米がなくなり、消費者がコメを求めてスーパーをはしごした2年前の記憶は、まだ多くの人々の頭に残っていることと思います。そして政府が備蓄米の放出を決め、市場の半額近い5キロ2,000円で、古米や古古米が大手スーパーや通販で飛ぶように売れました。その結果、市場の品薄感は一旦収まりますが、2025年の新米価格は下がるどころか、史上最高値まで吊り上がることになります。生産量は十分であったのに、流通が価格のつり上げを狙って売り惜しみするなど、目詰まりを起こす事態になりました。
そして2026年の新米シーズンを前に、いまコメ市場では完全な在庫過剰に陥っています。早場米といわれるこの時期に収穫された新米コシヒカリが、5キロ2,980円と3,000円を切る価格で宮崎市内のスーパーの店頭に並びテレビのニュースになりました。昨年比で1,300円ほど安くなっているといいます。2025年産米の民間在庫が3月末時点で277万トンあると推定されており、2025年生産された米は、結局のところ半分しか売れていないということになります。その状態で、2026年の新米シーズンを迎えることになれば、在庫を安値で放出して値下げ競争が激化するのは必定で、一気に市場価格が暴落するシナリオが見えてきています。
今年の新米が、夏場の異常気象や台風によって生育に大きな悪影響が出るような事態になれば、話はまた変わってきますが、現在までは順調に生育しており、さらに多くの生産者が高値への期待から増産に舵を切ったことで供給が拡大する公算が強く、ますます市場の価格形成には大きな下押し圧力がかかっています。ブレンド米や中価格帯銘柄は、売り急ぐ業者によって値下げ競争が進み始めており、すでに昨年ピーク時よりも20%~30%安い価格が散見されるようになっています。ここからは、緩やかな下落ではなく、受給崩壊型の急激な下落が起こる可能性が高まっていると推測されています。高値維持を前提に仕入れた在庫が大量に存在しており、損切り売却が始まれば、価格相場は一気に崩落が進むことになります。
結果的に令和コメ騒動は、価格の上昇で一時的に生産者や流通を潤したかもしれませんが、人口が減少し続ける国内市場において、さらに消費者のコメ離れを加速させ、市場自体を大きく縮小させることになりました。そこに関わる生産者も流通も、そして消費者も含め、誰も喜べない結果になってしまったように思います。日本人の主食であるコメが、この先もずっと安心の価格と供給を維持できるのか、コメに限らず日本の農業はまさに存続の危機にあるのではと危惧します。食糧自給率が4割を下回っている日本において、コメの生産と供給に関わる問題は、国民の生命を左右する「存立危機事態」に相当する重要な問題ではないのでしょうか。
今日も一日サステナ飲んで頑張りましょう。
よろしくお願いします。


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